対馬への移住
昨年から続くコロナという未曽有の危機の最中ではありましたが、奥さんの希望で今年の2月に対馬に移住しました。
奥さんから対馬移住の話があった時は、
(何考えてるの?)
(虫が多いのは苦手)
(仕事があるから駄目)
完全否定の私でした。
どうして・・・縁もゆかりもない対馬への移住を奥さんが言い出したのか?と言うと、
(進化したジビエ料理を極めたい)
という内なる声が聴こえてきたからだそうです。
*私の嫌いなエセスピリチュアルみたいなことを言いおって・・・これまで何度困らされたことか。
当初は私も聞き流しておりましたが、毎度のことのように奥さんは強引にことを進めて行きます。
・マンションのベランダで燻製をやりだす。(福岡の中央部)
・新しい調理道具をどんどん買い出す
奥さまの対馬愛から発生する強引な勧誘に根負けして、
対馬への移住を私も本格的に考えるようになりました。
それから、
対馬へ1週間滞在しながら家探しをしたり、行政の方の協力を得ながら対馬で暮らす準備を進めて行きました。また、そんな奥さんの姿に感化された子供達も自然に対馬移住を受け止めるようになり・・・しまいには、
(対馬いつ行くの?)
と私にせがんでくる始末です。
仕事のことも色々と考えましたが、基本的に私の場合はネット環境さえしっかりしていれば、それほど支障がありません。そして住環境に置いても私自身はスーパーが一軒でもあれば何の問題も無いので、別に都会だろうと田舎だろうと違いはなく、よくよく考えたら、
(福岡だろうと対馬だろうと何の違いもないじゃん)
という結論に至ったところで、昨年のコロナ騒動の中・・・対馬への移動準備、そして今年になって移住と相成りました。
なんだかんだで今は対馬にいます。
自然に囲まれた環境の中でふと湧き上がる感情、
(奥さんと結婚してから私の人生はまったく違うものになってしまった)
私の人生はどうしてこのような人生になってしまったのでしょう。
奥さんと結婚していなければ私の人生はまた違ったものになっていたはずです。奥さんと結婚したことで私の人生は私の想像をはるかに超えるアドベンチャー型人生になってしまいました。
この1年だけでも私そして子供達にとっては大きな大きな人生の変化です。私自身もうすぐ50にも手が届きそうな年齢になって対馬島民になってしまったのですから。
私の人生というキャンパスはこれから何が描かれるのでしょう。
もう私には想像が付きません。
対馬イノシシのようなパワフルな奥さんにこれからも私はついて行くだけです。なぜなら、私は私の人生に対する選択権を奥様に奪われているからです。
でも、そんな人生も良いかな?と最近は思い始めています。
「これからの1年は何が起こるのだろう・・・」
動悸なのか興奮なのか?はわかりませんが、すべてを受け入れて家族と力を合わせ対馬の魅力をたくさんの人にお伝えできればと考えています。
影宮竜也